イノベーションプラットフォームを(2022年)

コロナ第7波の最中です7月28日、東京の患者発生数は4万人を超えました。一日の感染者数としては世界一だそうです。今後の会社の運営は、ウイズコロナを前提に取り組まねばなりません。

建物やインフラの老朽化対策・地球温暖化対策等、社会的課題解決に少しでも資する技術創出を目指し、弊社は取り組んできました。ウクライナ戦争・コロナ禍等が追い打ちをかけ、時代がより急激に変ろうとしています。

小さな会社ではありますが、SDGsを指針として具体的にこれらの社会的課題に取り組むこと。少しでも脱炭素という切羽詰まった課題解決に貢献できればと思います。行政や銀行・大学等も大きく方針を変え、課題解決に向け動き始めました。弊社に対しても公的支援も徐々に動き始め、今年の初めより工場のスタッフの充実に向け動いております。課題解決にチャレンジする企業の支援システム、伴走支援等も動き始め、次の時代への曙的な期待感もあります。

弊社は、この15年の新防水工法の組み立て(3回に及ぶ経営革新計画)を通じ、30社以上と守秘義務契約を結び連携先を増やしてきました。社会的課題に向かい合う企業との連携は、互いに新しい技術や製品を作り出す必須条件であることを、ひしひしと実感します。産学官金の輪も、言葉だけでなく実態を伴い始めた気がします。弊社の連携先も鹿児島から北海道まで徐々に広がっております。

八王子・多摩地区・東京を中心に、弊社が社会的課題に向かい合う人々との、イノベーションプラットフォームに成れれば幸いです。工事店でありながら、工場を持つメーカーです。更に人と人の縁を結び合う場になることを期して展開します。よろしくお願い申し上げます。

TAMABOUが、人と人の豊かな関係の出会いの場・技術創出の場で、ありますように。


エコで災害に強い街づくりに貢献します(2021年)

令和3年8月、2020東京オリンピックの最中です。金メダルラッシュが報じられ、アスリートたちの活躍が伝えられています。一方で、東京都は、過去最大のコロナウイルス感染者数が報じられています。

伊豆の土石流の被害から1ヵ月が経ちました。温暖化が更に進み、降雨等による被害は全国区で加速すると思われます。また、温暖化対策のためのSDGsの取り組みは、日本は、世界15位から17位に転落しました。日本全体の悪い流れに拍車をかけて、私どもの建設業も、コロナ禍の影響がかなり出ております。
これら、混沌とした状況からの出口は、更に不透明になりつつあると体感しています。

明るい話もあります。
昨年11月、ものづくり補助金のおかげで高性能のカッティングプロッターが弊社工場に入りました。約半年が経過し、工場スタッフも機械の操作に慣れ始め、弊社のポリウレアシートやポリウレア断熱防水パネルが、より品質を向上させた製品としてご提供できる形になりました。
プロッターは3次元の立体的なカット能力をも有しています。この機能を駆使し、新たな防水システムの構築に取り組んでいます。

これから、YouTubeやSNS等にて弊社技術の見える化を進めます。
弊社の防水材は、より劣化しにくい高強度のウレア樹脂を導入する取り組みを10年以上前から進めています。
一連の動画を見ていただければ、次元の違う新たな防水システムが動きだしたこと、実感していただけるかと存じます。

弊社のスローガンに沿った工法が始動します。これからのタマボウの取組みをご期待ください。


代表あいさつ(2020年)

職人の梁山泊 プラットフォームそしてソーシャルファーム

令和2年7月9日。東京都は過去最大の224人のコロナウイルス感染者が出ました。
九州等は豪雨が続き、まだ数日続く予想です、線状降水帯と呼ばれる雨の降り方は、今後、更に加速すると思われます。温暖化が進む以上当然の結果と思われます。
首都直下型地震の兆候もありです。危機管理体制が問われます。
踏んだり蹴ったりの環境に囲まれ、生き方も問われている気がします。

職人として30年以上工事現場でした。
精一杯の仕事は誇らしくありましたが、多くのもどかしさもありました。多くの素晴らしい技術や素材と真摯な仲間に恵まれながら、活かせきれない現実です。優れた技術や素材がたくさんあります。職人(技術者)としてそれを組み合わせお客様に提供する。衣食住の住を担う一人として最大限の力を発揮することは職人としての夢でした。

建築や土木にかかわる多くの人とお客様。設計・管理・施工仲間そしてディーラー。それらの人が連携し、優れた製品を作るメーカーの人たちとも真摯に交われたら?職人としての力も、悔いなく発揮できた気がします。職人が育つ梁山泊を夢見ます。

縁あって、工場を得ることができました。夢を形にできるかもしれない空間です。弊社は工事店ですが、様々な人が集い、大変な自然環境に立ち向かう技術の組み立てをここで試みます。温暖化を防ぐSDGsを掲げ、地域の企業の方々とコラボし、住にかかわる課題解決型のプラットフォーム企業、ソーシャルファームとして。ウイズコロナ時代を元気に生き抜ける企業として、志を共有できる多くの友人に出会える場になりますように。


代表あいさつ(2019年)

福祉・障がい者支援、環境対策・エコ活動、そして SDGsへ

エコで災害に強い街づくり

昨年5月、八王子楢原に事務所・開発所・研究所を統合し、昨年11月に工場の認定を取得、今年3月には危険物倉庫の許可を取得しました。やっと工場として稼働し、メーカーとしてスタートします。
御援助いただきました多くの方々に、心より御礼申し上げます。

工場を取得したことで”絵に描いた餅”だったリムシート工法も量産体制に向け現実のものとなり、防水工事業者として今まで施工できず諦めていた防水が、短時間でより高性能な工事をお届けできるようになります。
事務棟の1階には、リムシート工法により作成した浴室やベランダの展示場と研修スペースの準備を進めています。また、連携するメーカーの製品展示も行い、来社いただくゼネコンや一般のお客様に対し「関連商品の見える化」を進めるとともに、パートナーカンパニーやメーカーの方々と一社から協業へのシステム作りも進めてまいります。

令和の初登山 (令和元年5月4日)  10年以上の間、エコを提案できる工事店を目指して経営革新計画を進めてまいりました。現在2期目が終わり、3期目の計画を都へ提出準備中です。
働き方改革などの課題解決に向かい合い、ISO26000の精神に則り、SDGsのゴールに向かい取り組みながら、これからも『エコで災害に強い街づくり』を目指します。


代表あいさつ(2018年)

高原の邑(プラトー)を目指して

この4年間捜し続けた工場を、今年1月に八王子市に手に入れることができました。
それなりの広さと、中古ですが既に工場が付いています。人手不足対策の短期防水工法や、長寿命の建造物保護の防水工法が手の届くところまで来ました。
多くのお客様や当社関係者に支えられました。

異業種交流会の仲間や連携企業の方々の輪に恵まれました。
毎日を現場で頑張ってくれる当社社員さんやパートナーカンパニーの人々に支えられました。
感謝を言葉にする代わりに、次世代の人たちが活躍する場を形にし事業継承を図ります。

当社は新築工事とリニューアル工事を手掛けます。
老朽化した建物の不具合部は、新築とリニューアルを手掛けることで分かりやすくなります。
40年以上職人として建築工事を生業としてきました。技術向上にとって、日本の労働形態は構造的な課題があると考えます。1職人としてはいかんともしがたい課題です。

一つは、現場が客先のものとなり、施工した結果を見に行く点検が困難なことです。
これでは、やりっぱなしの仕事につながり、責任までもが、施工者から見えにくくなります。
経年変化していく施工結果を、検証していく場をシステム的に持つことが必要です。

二つ目は、自分の仕事を検証し経年変化していく施工結果を観察できないことは、同時に技術の継承(教える)がしにくいことです。宮大工の1000年を超える寿命の木造建築を可能にする三つ目は、施工に使用する材料が各メーカーの保証体制で性能をフルに生かせないことです。
日本には多くのすぐれた建築材料があります。個々の特化した材料を組み合わせれば大きな威力を発揮します。
自らの責任で連携しマネージメントするところが少なく感じます。

多くの課題を抱えながらも、防水工事だけを考える時、30年以上の防水保証システムはほぼ完成かと思います。初期故障や想定外も考えたとき、15年保証からのスタートです。
新しい技術には、経年変化などを検証する場と、研修し開発する伝承の場と、多くの組織や人と連携できる場が必要です。どんくさい日々の失敗の積み重ね結果が技術です。
建物を作りメンテする仕事は、面白くて楽しいやりがいのある仕事の一つです。
お客様の笑顔に会える喜びを、しっかり技術として身に着け、力を発揮できる社員さんと仲間の輪を職人としての理想社会(プラト―)を創るきっかけづくりを、この地でと願います。
経営革新計画2回目も終盤を迎えました。これから3回目の経営革新計画の準備に入ります。事業継承を見据えた夢多き計画です。


代表あいさつ(2017年)

今年3月7日から4日間、国際展示場にて『建築・建材展2017』が開催されました。
『建築再生展』には毎年出展し8年目になります。『建築・建材展』は2度目の出展です。

防水屋として、夢を追いかけてきました。
雨の多い日本で、建物を100年以上持たせる。
劣化していく建物の経年変化をゆるやかに。
劣悪な防水工事作業環境を改善し魅力ある職場へ。
お客様の負担の少ない、付加価値の高い防水の提供。当社の防水材リムクックで防水した卵スロー動画でとらえたインパクトの瞬間長期防水性能を提供し、エコ社会に貢献すること等。(ゴルフドライバーにてショット:割れない)
建物の長期維持は究極のエコです。東京都に出した経営革新計画をなぞり、8年目の途上です。

まだ、いくつかの課題が目標への途上ですが、大部分の課題は形になりました。
今年メーカーとしてスタートし、まず販売する防水材の一つは『リムクイック』です。
卵に防水すると、バットやゴルフドライバーで打っても割れずに飛んでいきます。
煉瓦に防水しコンクリート板の上にのせ、ハンマーで殴れば下のコンクリートが割れます。
煉瓦の形は変わりません。燃えにくい防水材もあります。20年以上の防水保証が可能です。

スプレーを使うこの工法は、すぐ固化する材料のため短時間で壁面防水も可能です。

もう一つの防水材は、『リムシート』。工場でロボットで作る高強度の防水シートです。
昨年、UR都市機構の清瀬実験棟でテスト施工したシートの原料は、リムクイックです。
高強度のみならず、意匠性や防滑性・セルフクリーニング効果等の機能が付加できます。
工場にて防水工程のほとんどが完了したシートを、現場で貼りつけるだけです。
床面だけの浴室防水なら、半日で防水が完了し、3時間後には浴室の使用可能です。
団地にお住いの方に、何日も浴室の使用を制限することなく防水工事ができます。
まだ、満点とは言い難いですが、充分要求される性能は満たしております。

この8年間ゼネコンさんの現場の方々に実証施工のご協力をいただきました。また提携メーカーの方々にも多くのご協力をいただきました。東京都の指導により守秘義務契約をして連携した企業はすでに20社を超えました。
パートナーカンパニーの社員さんや設計事務所のご協力、現場の多くの職人さんたち、当社社員の総力でたどりつけた今です。
現在、工場用地を探しています。工場を動かすためのスタッフだけでなく、工事の営業・管理・メーカーとしてのスタッフ等多くの人材も急募に入ります。
工場が稼働すれば 更なる付加価値を、当社スタッフとパートナーカンパニーにての提供が可能になります。
数社の銀行さんの応援も決まり、次のステップに入ります。

20年は楽に持つ防水工法と自負しております。また、短工期・高性能の防水工法で多くの付加価値も提案可能です。
見識あるリードユーザーと言われる方々との出会いをお待ちしています。
今後とも、よろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申しあげます。


代表あいさつ(2016年)

東日本大震災から、はや5年が過ぎました。

養護学校出身のS君と二人ではじめた防水会社も いつの間にか、30年が過ぎました。 多くの人との出会いに恵まれ、育てられた会社の年月でした。 時にはたじろぎながらも、真摯に仕事と向かい合った30年と自負します。 先達に頼り、親会社とゼネコンに凭れ掛かり、助けられての日々でした。

20年を過ぎた頃、やっと社会が・・・、建築業界が見えてきた気がします。 防水業界の現状。生業としての意味。そして限界と可能性。

ひたすら仕事を覚えながら、職人さんグループとしての最初の10年間。 超高層ビルやスーパーゼネコンに向い合った、次の10年間。 そして、お客様のニーズに応えながら、多能工化を目指した、この10年間。

その30年という歳月の中で、気が付けば寄り掛かることのない、自立した会社になっていました。 たどたどしかった技術と知識も、多くの人とネットワークに支えられ、 それなりのレベルに達してきたと思います。

建築業を含む、社会全体が大きな時代の曲がり角に立っていると感じます。

現代において求められているエコと、そこに並ぶは老朽化するマンション。 さらに住む方々の老齢化と向い合い、多摩防水技研の防水技術はさらに一歩飛躍をするでしょう。

その手立てとして、今年は、防水技術の研修所を作ります。 今ある研究所は、工場へと進化します。
工場生産により、我が社はメーカーとしての一歩も踏み出します。

職人さん使い捨ての時代を感じるのは、多分私だけでは無いでしょう。 職人さんが自分で考え、自分の仕事を検証し、技術を作り、仲間を作り、 誇りをもって真摯に社会に貢献できる基盤づくりを目指すこと。
これからの当社の仕事です。


代表あいさつ(2015年)

我社のイノベーションについて

震災から4年が過ぎました。復興工事は、遅々とした感があります。
施工時に、3年間は持たせるようにと依頼された仮設住宅は、5年目の春です。
施工を担当した工事・仮設住宅が今どうなっているのか?訪ねたく思います。

今日、あるマンションで、規約改正決議を含む定期総会がありました。
特別決議は可決され、30数年ぶりに管理規約が改正されました。
4年以上の年月と、数十回の理事会を重ねたことになります。
精力的な理事長を中心とした活動と、過去の理事さん達の努力がありました。
マンションの建て替えを含めた長期的な計画の必要性も語られました。
当たり前ことが、共通の認識にたどり着くのになんと多くの時間が必要なことか?

今、私どもの会社は、防水と建物のリニューアルを生業としております。
研究所を創り、震災の数年前より、エコがお客様に提案できるよう企画・研究してきた会社ですので、震災直後の電力不足の折、以前の半分以下に会社の使用電力がなっているのは、少し自慢でした。
オリンピックが決まり、人手不足と老齢化していく建設業従事者・仲間の未来を考えた時、生業とする防水工事のイノベーションをと、2回目の経営革新計画を東京都に申請し、昨年2月承認されました。
工事の工程の2/3を工場で行うことにより、防水品質と働く人の職場環境を向上させること。
施工される側「マンション改修なら、住民へのベランダ等への立ち入り制限期間の縮小」のメリット作りと、夏なら50度を超える屋上の表面温度下での作業工程の縮小。…若者の働きやすい作業環境作りへと。

現場工事をしていた会社が、慣れない機械づくりの打ち合わせと、製作・テスト施工を重ねています。
振り返ると当たり前のことを、多くの実験・検証を重ねながら少しずつ形にしてきています。
防水シートを作成し、キャドデーターでカットするなど試作ラインが稼働し、研究所スタッフも7名になりました。
計画は、予定の倍以上の時間と労力がいり、他企業・連携者の熱意に支えられていることも身に染みます。
新しい視点で組み替えをし、より良い画期的な成果を生み出すためのイノベーションですが、当たり前のことが、共通の認識にたどり着き形になるまでには、なんと多くの時間が必要なことか?

3・11は、百年に一度だったかもしれませんが、マンションの老齢化は当たり前です。
一般に寿命60年と言われていますが、メンテのやり方次第で寿命は飛躍的に伸びます。

単なる改修工事から、リノベーション・マネージメント「より優れた能力を建物に付加する計画」が必要です。
管理組合の方たちと一緒に考え、問題解決の道筋を一緒に考える能力を持つこと。
建物が老い、住む人も、そして作る人たちもまた老いていくことを考えること。
70歳以上まで働ける職場システムと新しい技術を作る能力を持つこと。・・・・当社の今の課題です。
仕事を通じ社会に貢献するという、言い古された仕事の原点。

再度、再度、仕事に向かい合う原点にしたく思います。
復興に向けたエネルギーと、東京オリンピックに向けた基盤整備が、新たな希望に満ちたビジョンのうねりになりますように。


代表あいさつ(2013年)

一般社団法人 日本リノベーション・マネージメント協会への参画について。

震災から二年半が過ぎようとしています。
当時5~7月、仮設住宅の仕事があり、南相馬~仙台~南三陸~気仙沼を訪れました。
その時出会った看板があります。
津波の到達する想定域を表示する看板です。あちこちにありました。
写真の場所では、看板より50mくらい奥まで津波が来ていました。
これはショックでした。これだけの看板があり、100年に一度と片づけることができるのか?
自分たちにできたはずのこと、これからできることを問われていると思いました。

今、私どもの会社は、防水と建物のリニューアルを生業としております。
震災の数年前より、エコがお客様に提案できるよう企画・研究してきた会社ですので、震災直後の電力不足の折、以前の半分以下に会社の使用電力がなっているのは、少し自慢でした。
しかし、現状はもっと深刻な時代の中にいます。

私どもは、マンションの大規模改修工事もさせていただいております。
改修工事に携わる中で、管理会社を通じてではなく、直接管理組合様と話す機会が増えました。
30年経過のマンションでは、あと何年マンションを維持するかに関しては緊迫感がありませんが、40~50年経過しますと、かなり深刻な問題になっています。
排水管や躯体の劣化・耐震性、建物の老化が進めば、改修・メンテの維持費が増えます。
住んでいる方達の老齢化もあり、理事会や総会に出席する人が減ってきています。
建物を作り、維持管理し、改修し、解体するまでの費用をLCC(ライフサイクルコスト)と言います。
そこに住む人たちの、購入し維持するためのお金・手放す時までに必要なコスト、いわばもう一つのLCCとのすり合わせが必要ですが、真剣に検討されているところは少ないようです。
3・11は、百年に一度だったかもしれません。
マンションの二つのLCC問題は、目に見える未来のはずです。
マンションも老齢化し、いつか使えなくなります。一般に60年と言われています。
管理組合の方たちと一緒に考え、問題解決の道筋を一緒に考える能力を持つこと。
いきなりくる震災ではなく、目に見える未来に向かい合う能力を当社も持つこと。
当社の、今の課題です。

私たちは、建物のLCCを考え、より良い工事をより安く施工できる技術を考えます。
同時に、マンションの管理組合の方々と一緒に考えるシステム作りも進めたいと思います。
工事をする仲間達が、胸を張って自分の技術を発揮できるシステムならもっといいです。
そのために、リノベーション・マネージメント協会(http://www.rma-j.or.jp/)に当社も参画します。
想定される自分達の未来に、目をそらすことなく向かい合うこと。
多面的な切り口から問題に向かい合い、仲間を探し手を組み協力し合うこと。
仕事を通じ社会に貢献するという、言い古された仕事の原点。

再度、再度、仕事に向かい合う原点にしたく思います。
復興に向けたエネルギーが、新たな希望に満ちたビジョンのうねりになりますように。


代表あいさつ(2012年)

お客様の要望に応えるという仕事の原点 仕事が、生き方でもあるという当たり前の原点。

震災からはや壱年になろうとしています。
衝撃から、今を見つめる時間が、少しずつできてきました。
去年4月から、仙台・南相馬~気仙沼と、仮設住宅の建設や、建物被害の調査・復旧工事の一部に携わらせていただきました。
仮設住宅建設は、仕事仲間の応援を頂き、延べ700世帯分に携わりました。
応援いただいた仕事仲間達、ありがとうございました。
実際に震災の現場に接するということは、自分たちにできたこと、これからできることを問われることでもありました。

価値観が、生き方が、大きく進化する時かと思います。物から人へ。
自由でおおらかだが無秩序な競争・自己責任で片づけれた時代から、他者との共存を、生きる価値として共有し、協力し合う時代へ。
仕事を奪いあい時代から、ネットワークを組み仕事を分け合う時代へ。
一人で、一社で生き残るより、共存の豊かさを求める時代へ。

社会的な差し迫った要望の一つに、節電があります。
地球温暖化対策、サステナブルな技術は当社が3年前から
取り組み始めたテーマでもありました。
太陽光発電・遮熱・反射・エコ塗料・ガラスの遮熱・断熱。
スクラップ アンド ビルド から、ストック社会への技術の開発。
小さな会社の企てですが、当社は研究所を作り新しい工法の開発と使用する材料の比較検証をしてきました。実際は、どうなのか?

これから、建築関係は人手不足の時代へ入るといわれています。
工場で塗膜防水をシート化し現場で貼るだけ、品質管理のできる工法を70歳までも、雨の日も、防水の仕事ができるよう新しい工法をと思います。
今年から、耳を傾けていただけるお客様の建物で、新工法の実証にはいります。
新しい試みだからと、失敗の言い訳はできませんが。
10年持てばいい工事から、100年以上建物を持たせるための視野を持つ工事へと。
仕事を通じ社会に貢献するという、言い古された仕事の原点。
完全とは言いがたくとも、過程をごまかさない仕事と、仕事の結果を検証する姿勢。

再度、仕事に向かい合う原点にしたく思います。
復興に向けたエネルギーが、新たな希望に満ちたビジョンのうねりになりますように。


代表あいさつ(2011年)

震災からの復興と会社の未来を繋ぐために

今日を精一杯生きていたいと思います。
それでいて、今までが今日からの仕事の準備期間だった気もします。
仕事がひとつ終わるたびに、やりきれなかった宿題をしょい込み、もっとこうやれば良かったかもしれない。満足感と反省が交錯します。

三十数年、防水関係の仕事を生業としてきました。
お客様から相談を受けるたびに、仕事の種類も増えてきました。
ひとつずつ、真剣に向かい合ったと自負しています。

姉歯事件のころから、要求され、問いかけられる仕事の質が変わり始めました。
地球温暖化対策、サステナブルな技術が要求されるようになりました。
スクラップ アンド ビルド から、ストック社会へ。
10年持てばいい工事から、100年以上建物を持たせるための工事へと。
エコを提案できるリニューアル工事を

2年前から、わが社のスローガンになりました。

そして、東日本大震災。
個人・企業・社会が、これほどまでに密接にかかわりあいを持っていること。
毎日が待ったなしの存在であること。・・衝撃的な教訓でした。
社会とのかかわり・責任を考え仕事とむかいあうこと。
地域・職種を超えたネットワークを持ち、育ちあうこと。

仕事の意味とありがたさと、仕事を通じ社会に貢献するという、言い古された仕事の原点。
完全とは言いがたくとも、過程をごまかさない仕事と、仕事の結果を検証する姿勢。

再度、仕事に向かい合う原点にしたく思います。
復興に向けたエネルギーが、新たな希望に満ちたビジョンのうねりになりますように。

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